社会保険労務士になろうと思ったきっかけ

仕事をしているうえで労務の知識が必要だったから

ご縁があり、労務管理の仕事に就いたのが私のキャリアのスタートでした。
当時の私は社会経験も浅く、労務に関する知識もほとんどない状態。
日々、従業員の方々から寄せられる質問や相談に対して、
「調べて答えることはできるけれど、本当に適切な対応ができているのだろうか…」
そんな不安を常に抱えていました。

自分の答えひとつで、誰かを困らせてしまったり、不安にさせてしまうかもしれない。
その責任の重さを感じると同時に、**「もっと深く学び、しっかりと役に立てる存在になりたい」**という思いが芽生えていきました。

日々の実務を通じて労務について学んでいく中で、
「社会保険労務士」という、労働・社会保険の専門家の資格があることを知りました。

すぐに「これだ」と思い、資格取得を目指して勉強を開始。
働きながらの勉強は決して簡単ではありませんでしたが、
「誰かの役に立ちたい」という想いが、私を支えてくれました。

中小企業を支えたいと思ったから

富山県では、労働者の約77%が中小企業に所属しています。
この割合は地方にいくほど高くなり、地域社会の基盤は中小企業によって支えられていると言っても過言ではありません。

社会は名だたる大企業だけでは成り立ちません。
私たちの暮らしや経済活動は、地域に根ざした中小企業の努力と存在によって成り立っています。

中小企業には、大企業にはない良さがあります。

  • 風通しの良い社風
  • 一人ひとりの裁量が大きく、やりがいを感じやすい
  • 地域とのつながりが深く、信頼を積み重ねている

一方で、福利厚生や制度面では大企業に劣ると見られがちで、
その魅力をうまく伝えきれずに苦労している企業も多いのが実情です。

私は、社会保険労務士として、そして地域で働く一人の人間として、
中小企業の「人」に関する課題に寄り添い、共に成長する存在でありたいと願っています。

中小企業の活力が、地域の未来をつくります。
そのための小さな一歩を、企業の皆さまと一緒に踏み出していけたら嬉しいです。

前職の経験から

前職では仕事量が多く、残業が続いた結果、体調を崩して退職することになりました。
私以外にも、過重な業務のために定期的に休職者が出る職場でした。

社会人として「自己管理が大切だ」と注意されたこともありましたが、
本当に自己管理が可能な環境だったのか、今も疑問に感じています。

なぜそこまで仕事に追い詰められなければならなかったのか――
その答えをずっと考え続けてきました。

こうした経験を通じて、私は「一人ひとりが尊重され、健康に働き続けられる社会」をつくりたい、
という強い思いを抱くようになりました。

社会保険労務士として、企業と働く人双方の立場に立ち、
人が人らしく働ける環境づくりをサポートしていくことが私の使命だと考えています。

起業する人の力になりたい

私は経営学部出身で、身近に起業を目指す人が多い環境でした。
しかし、事業を始めるにあたって「労務管理の知識が乏しくて不安…」という声をよく耳にしました。

そこで私は、そんな挑戦者の右腕となり、
安心して事業をスタートできるよう労務面からしっかりサポートしたいと考えています。

労務管理は会社づくりの土台です。

労務管理がきちんとできている会社は、社員が安心して働ける環境をつくり出します。
また、正しい労務管理は助成金の申請にもつながり、社員と会社の成長を後押しします。

経営において最も重要な「ヒト」の管理がしっかりしていることは、
企業の持続的な成長に欠かせない要素です。

これから起業を目指す方、会社を成長させたい経営者の方と一緒に、
どのように会社を育てていけるかを考え、支えていきたいと思っています。

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